メタボ健診の成果
メタボ解消のための保健指導のあり方
メタボに着目した保健指導は、医療費の伸びの抑制を目指した医療制度改革の一環として導入されます。メタボ健診とメタボ解消の保健指導について、政府は、指導による生活習慣病の予防効果で、15年にメタボの該当者・予備群を08年と比べて25%減らし、医療費の伸びも25年に約2兆円圧縮する目標値を設定しました。メタボ健診を普及させるために、健康保険組合や市町村国民健康保険など医療保険の運営者にメタボ健診の実施を義務づけ、13年度以降、メタボ解消の目標達成状況をもとに、運営者の負担金を加算・減算できる仕組みを盛り込んでいます。
メタボ健診の改革で特に大きく変わるのが、メタボを解消するための保健指導のあり方です。これまでは「健診のついで」に一般的な情報を提供するにとどまっていたが、今後はメタボ解消を目的として、メタボな生活習慣を改善させることに重点を置いた継続的な支援に変わります。
メタボ健診の結果、メタボのリスクの高い順に「積極的支援」「動機付け支援」「情報提供レベル」にランク分けし、積極的支援の場合、面談のほか、電話やメールで3か月以上継続したメタボ解消の支援が行われ、6か月後に評価します。メタボ解消の保健指導について、ある保健師は「(メタボ解消の保健指導は)相手に教えるのではなく、質問を投げかけることで自分で考え、自発的に(メタボを解消しようと)行動してもらえるよう、指導技術を高めています」と語ります。
メタボを解消するためには、本人の自覚も大切です。大手健診期間で働く保健師の一人は、今年度中に「メタボ脱却」を決意し、最近4か月で体重を約8キロ減らし、腹囲も8センチ近く細くなったそうです。「同じ保健師から継続的に指導を受けることでかかりつけ医のような安心感が生まれた。『今月も継続できていて、すごいですね』などの言葉も励みになっている」とのこと。メタボ健診で重要視される血糖値や血圧も改善したそうです。